2022年7月の車名別新車販売台数は、トヨタ「ヤリス」が2カ月ぶりに首位へ返り咲いた。2位のホンダ「N―BOX(エヌボックス)」は、ヤリスに1600台ほど届かなかった。3位にはトヨタ「カローラ」が2カ月連続で入り、上位3車種のみが販売台数で1万台を超えた。上位10車種のうち、追加車種を投入したスズキ「ワゴンR」は前年同月実績を大幅に上回った。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が4日、登録車と軽自動車の車名別新車販売台数をそれぞれ発表した。総合ランキングトップのヤリスは前年同月比19・5%減の1万8679台だった。2位のエヌボックスは同0・7%増の1万7105台で5カ月ぶりにプラスに転じた。3位のカローラは同41・2%増の1万3054台で、このうちSUV「カローラクロス」は6808台と半数以上を占めた。

 登録車ランキングでは、日産「ノート」が2カ月連続で3位に入った。登録車の上位10車種の顔ぶれを見ると、4位のトヨタ「ルーミー」が前年実績からほぼ半減した。ホンダ「フィット」は前月の7位から5位に、日産「セレナ」が前月の14位から6位に、ホンダ「ステップワゴン」は前月の15位から8位へと躍進した。

 軽自動車ランキングでは、エヌボックスが2カ月連続で1位を獲得。ダイハツ「ムーヴ」は「ムーヴキャンバス」の全面改良もあり2位にランクを上げた。上位15車種ではダイハツ「タフト」が前月の11位から7位となったほか、日産「サクラ」が13位に入った。電気自動車(EV)が軽新車販売ランキング上位15車種に入るのは、今回が初めて。7月の軽EVの新車販売台数はサクラが3319台、三菱自「eKクロスEV」が552台と、前月実績を上回った。