スバルが3日に発表した2022年4~6月期決算の売上収益が前年同期比31.3%増の8341億円だった。世界販売台数が同11.7%増の19万6千台と伸長したほか、為替変動による円安効果などにより増収増益につながった。23年3月期の業績見通しは、半導体供給難による生産制約の影響が残っていくとしながらも日本や中国を除いて各地域で堅調な需要が続いていくとみて据え置いた。

 販売台数は、主力の北米市場で同16.2%増の15万台と伸び、世界販売の増加に貢献した。一方で、日本は同14.8%減の2万台、中国が同25.3%減の3千台と落ち込んだ。

 通期業績予想の売上収益3兆5千億円、営業利益2千億円、当期利益1400億円は、期初の発表から変更しなかった。水間克之取締役専務執行役員CFO(最高財務責任者)は「米国では景気後退の話があるが、当社に対する需要は強い。お客さまのもとにスムーズに車を届けることができれば計画に到達できる」と、年度の販売計画94万台の達成に自信を見せた。