ディーラーなどを通じて小型モビリティを販売しているWHILL(ウィル、杉江理社長、東京都品川区)は28日、成田国際空港(千葉県成田市)で自動運転モビリティサービスとエレベーターの連携に関する実証実験を開始した。同空港の第2ターミナルの出国審査後のエリアをウィルの電動車いすが自動走行。エレベーターとも通信システムで連携し、異なる階への移動の利便性を高める。実証実験は8月10日まで実施し、将来的な正式導入に向けて成果と課題を検証する。

 今回の実験では国際線利用客の使用を見込んでおり、日本語に加え英語や中国語、ベトナム語にも対応する。ウィルの植田剛之MaaS事業本部執行役員本部長は「『すべての人の移動を楽しくスマートに』というミッションを前進させる」と意欲を述べた。