ホンダエアクラフトカンパニー(HACI、山﨑英人社長、米ノースカロライナ州)は26日、ホンダジェットのユーザー向け支援サービスを拡充すると発表した。これまで2基だったパイロット向けのフライトシミュレーターを1基追加するとともに、アフターサービスを提供するグローバルの認定サービスセンターを4拠点追加し、21拠点に増やした。導入機数が増加する中、支援体制を拡充する。

 フライトシミュレーターはこれまでHACI本社と英国の認定サービスセンターに1基ずつ設定していたが、HACI本社に1基追加した。飛行特性を高精度に再現できるのが特徴。HACIとシミュレーターを共同開発する米フライトセーフティインターナショナルとのパートナーシップも25年間延長した。従来は2022年で最終年度としていたが、47年まで協業する。認定サービスセンターはマレーシア、英ボーンマス、米オレゴン州、米カリフォルニア州に新設した。

 ホンダジェットは15年にデリバリーを開始し、今年6月末時点で219機が世界で運用されている。販売台数の増加に合わせ、支援体制を拡充した。