三菱UFJの林尚見取締役副頭取執行役員と三菱自の池谷光司代表執行役副社長(右)

 三菱自動車と三菱UFJ銀行は22日、電気自動車(EV)の販売で協業すると発表した。三菱UFJが全国120万社の取引先のうち、EVの導入に意欲的な企業を三菱自に紹介する。三菱自は6月に発売した新型軽EV「eKクロスEV」に加え、今秋には商用軽EVバン「ミニキャブ・ミーブ」の販売を再開する予定。三菱UFJのネットワークを生かし、中小企業など新規顧客の開拓をねらう。

 同日付けで三菱自と三菱UFJはカーボンニュートラル(温室効果ガスの実質排出ゼロ)の実現に向けた協業に関する協定書を締結した。7月中に販売の仲介を開始する。成約した場合は、三菱自が三菱UFJに手数料を払う。EVの仲介販売のほか、三菱UFJは三菱自や系列サプライヤーの温室効果ガス排出量の可視化や削減活動の支援なども行う。