スズキは13日、2022年シーズンでロードレース世界選手権(モトGP)と世界耐久選手権(EWC)への参戦を終了すると発表した。ワークスとしてのモータースポーツ活動から完全に撤退し、電動化など新技術の開発に経営資源を振り向ける。スズキ車を使用してレース活動を行っている一般ライダーやチームの支援は継続していく方針。

 モトGPについては5月中旬にレースの運営会社と参戦終了に向け協議していることを明らかにしていた。スズキのワークスチームは近年、両レースとも好成績を収めており、モトGPでは20年にスズキのワークスチームが年間総合優勝を果たし、ジョアン・ミル選手がシリーズチャンピオンを獲得。EWCは20年、21年シーズンにワークスチームとして2連覇を果たしていた。

 鈴木俊宏社長は「レース活動を通じて培ってきた技術力・人材をサスティナブルな社会の実現へ振り向ける。ファンや全ライダー、全関係者に深く感謝したい」とコメントした。