日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が12日発表した2022年上期(1~6月)の中古車登録・届け出台数は、前年同期比7・7%減の332万7727台となり、上期として2年ぶりに減少した。半導体をはじめとする自動車部品の供給が遅延し、新車の納期が長期化。この影響を受けて下取り車が減少し、中古車の〝タマ不足〟が長引いていることが響いた。

 登録車は同7・0%減の182万2896台だった。車種別では乗用車が同7・0%減の159万236台、貨物車も同7・1%減の18万9028台となり、それぞれ2年ぶりのマイナスとなった。バスもコロナ禍で観光業が低迷し、同5・4%減の5509台だった。全軽自協がまとめた軽の中古車販売台数も同8・5%減の150万4831台となった。

 6月の中古車登録・届け出台数は、前年同月比6・4%減の53万4611台となり、13カ月連続の前年割れとなった。部品不足の一因だった上海市のロックダウン(都市封鎖)は同月解除されたが、新車供給の遅延がいまだに改善されておらず、この影響が中古車市場に波及しているとみられる。

 登録車は前年同月比4・9%減の30万5701台で13カ月連続、軽が同8・3%減の22万8910台で12カ月連続のマイナスとなった。