トヨタ自動車は7月11日、元町工場第1ライン(愛知県豊田市)の稼働停止期間を延長すると発表した。リコールを届け出している電気自動車「bZ4X」とスバルにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ソルテラ」の不具合個所の原因が特定できていないため、29日まで稼働を止める。影響台数は輸出分も合わせて約4000台。

bZ4Xをはじめ「ノア/ヴォクシー」など複数車種を混流生産している元町工場第1ラインは、部品供給不足の影響で6月17日の2直から稼働を停止していた。bZ4Xはタイヤを取り付けるハブボルトに不具合があるとして6月23日にリコールの届け出を行っているが、現時点で原因特定に至っていないため、生産再開を見合わせる。今回、約4000台の減産影響を見込むが、7月の世界生産計画台数の80万台は据え置く。

bZ4Xはトヨタ初の量産EVとして5月12日に発売。個人向けにはサブスクリプション(定額利用)サービス「KINTO(キント)」のみで展開しているが、リコールを届けた段階で個人顧客への納車はなかったという。