細川武志さん作「モーリス・ミニ in ロンドン」

 雑誌や広告などで活躍するアーティストにより構成されるオートモビル・アート連盟(AAF)は、21日から31日まで、東京都の目黒区美術館区民ギャラリーで作品展を開催する。会員25人が制作した自動車や鉄道、船舶、航空機などの作品約100点を展示する。手書きのイラストだけでなく、スクラッチモデルなどの立体作品、切り絵などが一堂に会する。同連盟は2012年に発足し毎年作品展を開いていたが、コロナ禍を経て3年ぶりの開催となる。

 自動車のイラストはカタログや広告などに数多く使われてきたが、近年は写真への置き換えが進んでいるほか、デジタル化による紙カタログの廃止などの動きもある。イラストを目にする機会が減ってきたことで、乗り物を描く若手イラストレーターも減少傾向にあるため、作品展を通じて乗り物アートの魅力を再発信する。

 同連盟理事長で、自動車雑誌の表紙イラストを担当する岡本三紀夫さんは「カタログに載った写真のように精巧なイラストも展示される。目で見て楽しんでほしい」と話す。

 作品展は入場無料。10~18時(31日は14時まで)。月曜休館。