2022年6月の車名別新車販売台数は、ホンダ「N―BOX(エヌボックス)」が前年同月比13・3%減の1万5149台で2カ月ぶりの1位に返り咲いた。前月に5カ月ぶりにトップに立ったトヨタ自動車「ヤリス」は、同12・3%減の1万3107台で2位にランクを落とした。3位のトヨタ「カローラ」は同1・0%減の9093台で、落ち込み幅は縮小している。上位10車種のうち、前年同月の実績を上回ったのは4車種だった。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が6日、車名別新車販売台数をそれぞれ発表した。

 総合ランキングトップのエヌボックスは、前月は4位に順位を落としたものの、首位を奪還した。前月に軽ランキングで初の首位を獲得したスズキ「スペーシア」は、4位に順位を落とした。5位の日産自動車「ノート」は2カ月ぶりのトップ5入りとなった。

 登録車ランキングでは、ヤリスが2カ月連続でトップの座を維持。SUV「ヤリスクロス」の販売台数は5164台でヤリス全体の39・3%を占めた。カローラシリーズの販売台数のうち、全体の40・8%の3714台はSUV「カローラクロス」の実績だった。登録車3位のノートは、20年2月以来、28カ月ぶりに登録車のトップ3入り。この結果、20年5月以来、25カ月ぶりにトップ3にトヨタ車以外がランクインした。

 軽自動車ランキングは、スズキ「ワゴンR」が前年同月実績を大幅に上回った。一方、上位の常連車種のダイハツ工業「タント」は、前年同月比から3割以上の落ち込みで、軽ランキングの6位だった。

 受注が好調な新型軽電気自動車(EV)の販売台数は、日産「サクラ」は1675台、三菱自動車「eKクロスEV」は426台の実績となった。