高速において大型車でのALKSの使用が可能になる

 国土交通省は、高速道路における大型車の自動車線維持システム(ALKS)の使用を7月1日から可能にする。時速60㌔㍍以下であれば、同一車線内での速度維持や車間距離保持をシステムが担う。乗用車では2020年4月に自動運転「レベル3」(システムの要請に応じて手動運転)の公道走行が解禁されており、今回、大型車まで対象車種を拡大した。トラック、バスにおける自動運転の普及拡大につなげる。

 国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で規則が改訂されたことを受けて、道路運送車両法に基づく保安基準を一部改正した。高速道路走行時のALKSの使用可能車は、従来は乗用車と一部小型トラックのみだったが、適用車種をすべてのトラック、バスにまで広げる。

 商用車における公道でのレベル3走行が事実上解禁される格好だ。ただ、現在該当する機能を持つ車両は21年3月に発売されたホンダ「レジェンド」のみで、商用車では存在しない。「今後、国内でレベル3が搭載されたトラックが投入されることを見据え」(国交省担当者)、国際調和された基準を先んじて設けることで、商用車における自動化を後押しする。

 乗車定員10人未満の乗用車と車両総重量3・5㌧以下の貨物車に搭載される事故情報計測・記録装置(EDR)については、記録内容として衝突被害軽減制動装置(AEBS)、自動命令型操舵機能(AECF)、事故自動緊急通報装置(AECS)などの作動状態を追加することも決めた。適用日は新型車が24年7月1日、継続生産車が26年7月1日となる。

 また、乗車定員10人未満の乗用車の前面ガラスなどに投影されるヘッドアップディスプレー(HUD)など視界アシスタント情報に関しても、運行中に表示して良い内容を明確化した。例えば、右左折時などの対向交通や速度制限の変化、車線変更支援などに限定し、それ以外の情報は表示を禁じることとする。新型車は23年9月1日から、継続生産車は24年9月1日からそれぞれ適用する予定だ。