トヨタ自動車は23日、電気自動車(EV)「bZ4X」のハブボルトに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。当面の措置として、使用者に使用停止を呼びかけた。受注と販売会社などでの試乗会も中止した。対象台数は、トヨタが生産するスバル「ソルテラ」と合わせて計204台。すべて展示車や試乗車で、個人顧客に納車した車両はない。
急旋回や急制動の繰り返しなどでタイヤを取り付けるハブボルトが緩む可能性がある。そのままの状態で走行を続けると、最悪の場合、タイヤが脱落する可能性があるという。
トヨタのbZ4Xとスバルのソルテラはグローバルモデルで、日本では5月12日に販売を開始したばかりだった。リコールの対象期間は、今年3月2日から6月2日に生産した車両。対象台数の内訳はbZ4Xが112台、ソルテラが92台。改善対策は決まり次第、実施する。不具合は海外で発覚したが、事故はないという。
欧州や北米など海外市場での対象台数は、トヨタが約2700台、スバルが約2600台。「各国・地域の法規に則って対応していく」(スバル)。