広汽ホンダのEV新工場の俯瞰(ふかん)図

 ホンダは21日、中国・広州汽車との合弁会社の広汽ホンダが電気自動車(EV)の新工場の建設を開始したと発表した。2024年の稼働を目指す。新工場は広東省広州市の広州経済技術開発区内に建設する。敷地面積は40万平方㍍で、年間の生産能力は12万台を予定する。投資額は34億9千万元(約700億円)。

 太陽光発電をはじめ再生可能エネルギーの活用を進めるほか先進的な生産技術を導入し、高効率でスマート、低炭素のEV工場を目指す。

 ホンダは27年までに中国向けのEV専用ブランド「e:N(イーエヌ)」シリーズを10車種発売する予定。広汽ホンダのEV新工場は、ホンダと東風汽車の合弁会社の東風ホンダが24年の稼働を計画するEV新工場(年産能力12万台)とともに、ホンダの中国におけるEV生産の基幹拠点となる。

 両社のEV新工場の稼働により、ホンダの中国での四輪車年産能力は現在の149万台から24年には173万台に高まる。