液晶マルチモニターには、ユニバーサルデザインを採用した

 モリタホールディングス傘下のモリタエコノス(玉置敏之社長、兵庫県三田市)は、道路側溝などに溜まった汚泥を吸引する車両の新モデル「パワフルマスター」を発売した。従来車に対し吸引力と操作性を向上したほか騒音低減を実現。建設現場や清掃現場、台風などの災害現場での活用を見込む。

 新モデルは、独自設計の高効率排気サイクロンの採用と、吸排気経路の最適設計により、作業時の吸引風量を従来車比で約16%向上した。操作性は、液晶マルチモニターを採用し向上。ピクトグラム(絵文字)を活用したユニバーサルデザインによって、タンクの角度設定やハッチの開け閉めを簡単に操作できる。さらに、集塵装置の構造を変更してアイドリング時、作業時の騒音を約5 デシベル 低減した。

 台風や河川の氾濫であふれた水が引いた後も、道路に溜まった汚泥が車両などの通行を妨げることがある。最近は自然災害が頻発しており、新型吸引車の性能を訴求してニーズを吸収していく。

 価格は、2180万円(税抜)、今年度は30台の販売を目指す。