三菱電機は30日、2025年度を最終年度とする中期経営計画における自動車機器事業の売上目標を9千億円から8千億円に下方修正した。同社は中期経営計画の中で、自動車の電動化を重点成長事業の1つとして位置付けているが「日本市場では想定したほど電気自動車(EV)化が進んでいないこともあり、計画よりもビハインドになっている」(漆間啓執行役社長CEO)ことから見直しを決めた。営業利益率目標も8%から5%に引き下げた。

 同社は昨年11月、EV向けにモーターやインバーター、減速機を一体化したeアクスル市場に参入を表明した。自動車の電動化や先進運転支援システム(ADAS)領域でのビジネス拡大を目指す方針を打ち出している。