トヨタ自動車は5月27日、中国・上海のロックダウンに伴う部品供給不足で、国内工場の稼働停止期間を一部で延長すると発表した。6月6~10日の5日間、国内全14工場28ライン中、10工場16ラインで稼働を止める。今回の稼働停止に伴う減産影響は約5万台。

6月の世界生産台数は年初に仕入れ先に伝えていた台数よりも10万台程度少ない85万台になると24日にも発表していたが、国内工場の一部で稼働停止期間を延長することでさらに80万台まで下がる見通し。海外生産見通しの60万台は変わらない。11日の決算発表時に示した2023年3月期の生産台数見通しである970万台も据え置く。

今回、稼働停止期間を延長するのは新型電気自動車(EV)「bZ4X」などを生産する元町工場(愛知県豊田市)をはじめ、「カローラ」シリーズを生産する高岡工場(同)第1ラインや「RAV4」などを生産する第2ライン、レクサスのSUV「NX」などを生産するトヨタ自動車九州宮田工場(福岡県宮若市)など。