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 日本電産は23日、中国浙江省に電気自動車(EV)の駆動用モーターシステム「eアクスル」の生産拠点を新設すると発表した。eアクスルのフラッグシップ工場と位置づけ、eアクスルの組み立てのほか、インバーター、ギアなどの関連部品事業も集約する。2023年10月に稼働する予定で、24年度には年間100万台を生産する計画だ。

 同社はeアクスル事業を成長事業としている。25年度以降、eアクスルの需要がグローバルで急増すると想定、25年度にeアクスルの生産能力を700万台に引き上げる。今回の中国の新工場もこの一環。需要拡大を見据えて、電動車の駆動用モーターの生産能力を増強する。

 新工場はギアなどのeアクスル関連部品事業を集約して、EV向け基幹部品を一貫生産する。フル生産時の従業員数が約2500人規模となる見込みで、生産エリアの延床面積が約11万平方㍍。

 同社はEVが急速に普及している中国で受注を拡大している。すでにeアクスル関連の生産拠点を中国国内に4カ所展開しており、22年4月末時点で、中国でのeアクスルの累計販売台数は37万台以上となっている。