市場のグローバル化で、自動車産業にとって通商政策は切っても切り離せないものになりました。自動車は日本を含む主要国の基幹産業です。各国がイニシアチブを握ろうと関税などをめぐって長年、議論に火花を散らしてきました。自動車の通商問題では、1970年代後半に起きた「日米自動車摩擦」が有名です。石油危機を背景に、日本から米国への燃費性能の良い自動車の輸出が…