アイシングループのアドヴィックスは、新開発のブレーキシステムがトヨタ自動車の電気自動車(EV)「bZ4X」、スバルのEV「ソルテラ」に採用されたと発表した。前後輪ブレーキの独立制御によってスムーズな停止が可能としている。システム全体を小型化し、従来品に比べて質量を20%軽減した。
今回採用された回生協調ブレーキシステムは、アキュムレータ(蓄圧器)をなくし、ギヤポンプとブラシレスモーターでオンデマンド化した電子制御ブレーキシステムと、ESC(横滑り防止装置)モジュレータで構成する。前後輪ブレーキ圧を独立制御し、エネルギー回生量の増大を図る。
また、ESCモジュレーターと組み合わせることで、冗長性を確保しており、将来の自動運転「レベル3」(システムの要請に応じて手動運転)以上の自動運転車にも対応できる。
キャリパー一体式電動パーキングブレーキも採用された。