ブリヂストン会長時代の石橋幹一郎と石橋寬(左)。当時、寬はブリヂストン社員で、CI導入の企画、立案に携わった

貞観政要の論君道では「草創と守成は孰(いず)れが難き」と問い、「守成」の難しさを説く。創業者、創設者の石橋正二郎が楽だったとは言わないが、それにしても、その偉業を引き継ぐ後継者の苦労はいかばかりか。石橋幹一郎は大企業の経営に加え、美術館の運営、コレクションの管理・充実を託される。オイルショック、変動相場制、国際化など、社会、経済の発展、変化は待っ…