PMモーターと希土類磁石温度センサー

 センサータ・テクノロジーズのセンシングおよび制御ソリューションが新たなステージに進んでいる。センサータは戦略的なM&Aを積極的に進めており、傘下のブランド数は20を超える。独自の技術と新たに統合した製品・技術との組み合わせによって、電動化や先進運転支援に伴う複雑な課題に対応し、コネクテッドカーやIoTのニーズにも応えるソリューションへと進化させているのだ。同社のビジネス分野も車載用途から自動車製造現場まで、更にはクリーンエネルギーインフラへと拡大を続けている。

 電気自動車向けとしては、業界トップクラスの高電圧・大電流に対応するコンタクターや瞬時の遮断を実現する電磁式ヒューズ、電動ブレーキに向けたキャリパーフォースセンサー、精度と即応性の向上に寄与するペダルフォースセンサー、車体全体の熱マネージメントを可能にする圧力・温度一体型センサーなど多彩な製品を提供している。同社が特に力を注ぐのは駆動用モーターのローター角センサー、希土類磁石温度センサー、およびこれらを一体化した統合センサーの独自開発だ。「人とくるまのテクノロジー展 2022 横浜」では希土類磁石温度センサーの実際の動作をビデオで紹介する。オンライン展示会には掲出されず、同社のブースでのみ視聴できる。

 PreView®レーダーシステムは、センサータが日本で新たに展開する先進運転支援向け製品のひとつ。外的環境要因に左右されず車輛の全周囲で障害物を検知するのが強みだ。

 この他にも、TPMSを活用したタイヤのトレッド摩耗モニタリング機能や、自動車製造インフラにリアルタイムのシステム監視や予知保全を提供するワイヤレスモニタリングシステムなど、新提案・新製品を続々投入している。人とくるまのテクノロジー展のセンサータ・ブースでは、日本初出展となるこれらの製品を含めて同社の幅広いソリューションが紹介される。