日本自動車輸入組合(JAIA、クリスチャン・ヴィードマン理事長)が10日発表した4月の外国メーカー車新規登録台数は、前年同月比3.9%減の1万5861台だった。半導体をはじめとする部品不足による海外メーカーの減産で新車供給の遅れが続き、前年割れは8カ月連続となったが、マイナス幅は前月から15.4㌽圧縮した。

 登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは8.9%で、4月としては統計開始以来2番目に高い水準だった。外国メーカー車のブランド別ではメルセデス・ベンツが同7.2%増の3445台で首位となり、2位はフォルクスワーゲン(VW)で同1.2%増の1978台、3位はBMWで同32.4%減の1530台だった。アバルト、フェラーリ、アストンマーチンの3ブランドが4月としての最多台数を更新した。

 外国メーカー乗用車の価格帯別では1千万円以上が同0.8%減の1879台で2カ月ぶりのマイナスに転じた一方、400万円以上1千万円未満は同9.9%増の7984台で2カ月ぶりのプラスとなった。400万円未満は同9.2%減の5322台で9カ月連続のマイナスだった。

 輸入車全体では同6.8%減の2万588台で8カ月連続のマイナスだった。国内メーカーの海外生産車は同15.3%減の4727台だった。