テスト

 今年で創業37年目を迎えるオークネットは、2022年のテーマに顧客を成功に導くための活動「カスタマーサクセス」を掲げた。その一環として「共有在庫市場」の落札料を3,900円にする「サンキューキャンペーン」を5月10日から7月31日まで実施する。同時に同社が運営する「オークネオステーション(ANS)ハイパー」にAIS検査付きの車両がひと目で分かるような表示にしたほか、輸送料金が表示できる機能などを使い勝手のよい内容にリニューアルする。大畑智常務執行役員は「日頃の感謝を込めたキャンペーンだ。サイトのリニューアルも含めて、ユーザーの目線に立った取り組みを続けていく」と語り、今後もサービス改善に向けた施策を展開していく。

 オークネットでは、創業記念の節目の年にさまざまキャンペーンを行ってきた。だが、35周年を迎えた2022年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で何もできなかった。こうした中、今年は感染状況も一時期に比べれば、多少落ち着いてきたこともあり、「サンキューキャンペーン」を行うことを決めた。特に、プレミア会員限定だが、落札料を3,900円に大幅値下げする。通常の落札料は落札価格やトラックのサイズによって決まるが、一番高い手数料の大型トラックの場合、87%の割引となる。

 大畑常務執行役員は「半導体不足の影響で、新車の供給が遅れ、中古車のタマ不足が浮き彫りとなっている。厳しい状況の中、会員にとって中古車を買いやすい環境を提供するなどして支援していきたい」とキャンペーンの意図を説明する。

 これに加えて、プレミア会員向けに成約料を1万4千円に値下げしたり、レギュラー会員についても落札、成約の手数料を割引したりしている。

「カスタマーサクセス」の一環としてANSサイトのリニューアルにも着手した。同社の売りでもあるAIS検査の表示を見やすくしたほか、成約率の高い会員をゴールド、それに準ずる会員をシルバーとする新しいアイコンに変更するなど新しい試みを始める。さらに成約した車両の輸送料金や輸送期間なども分かるようした。

 ANSサイトの見直しについては「当たり前」という感覚を取り払い、「新しい目線で手直しをしていく」(同)としており、シンプルで使いやすい内容にしていく方針だ。このほかにも新しい取り組として共有在庫の値引き交渉範囲の設定や、商談成立後のキャンセル受付期限を商談成立後の翌営業日にするなど、ユーザー目線に立った取り組みを進めている。

同社では会員の声を今後の事業に反映させるために「カスタマーサクセス推進本部」を今年1月に新設した。ANSサイトには意見箱も設けた。

大畑常務執行役員は「会員の声は全てチェックしている。すぐにできることは即座に対応し、中長期のことは社内で準備を進めていく。多くの意見を当社に寄せてもらいたい」と呼びかけている。