写真はイメージ

 トヨタ自動車は26日、静岡県裾野市に建設中の実証都市「ウーブン・シティ」で、日清食品と住民の食に関する健康増進の共同実証に向けた検討を開始したと発表した。日清食品が研究を進める最新の分子栄養学に基づいた「完全栄養食メニュー」をウーブン・シティで提供するに当たり、さまざまなデータ連携を行っていく。

 トヨタの子会社でソフトウエアの開発などを担うウーブン・プラネット・ホールディングスとともに、日清食品の完全栄養食メニューの提供を通じた実証を行う。ウーブン・プラネットのジェームス・カフナー代表取締役CEOは「どのような『食』が人の心を動かし『一人ひとりの幸せ』につながるのかを検証する」とコメントした。具体的な実証内容については今後詰める。

 ウーブン・シティはトヨタ自動車東日本・東富士工場の跡地を活用した実証都市で、約70万平方㍍の土地に約2千人が暮らす計画。さまざまなモビリティをはじめ、持続可能なエネルギーや農業などさまざまな実証を進めていく。他社との協業では、ENEOS(エネオス)と製造時に二酸化炭素(CO2)を排出しない「CO2フリー水素(グリーン水素)」の利用推進に向けた共同開発計画を発表している。