岩手県北自動車(岩手県北バス、松本順社長、岩手県盛岡市)と宮城交通(青沼正喜社長、仙台市泉区)は、昨年10月から実証運行を続けてきた三陸高速バス「宮古・気仙沼・仙台線」の本格運行を共同で開始した。現状の利用者数はコロナ禍の影響で限りがあるものの、観光および宮古・気仙沼圏域の生活の足として今後の乗客増員が期待できると判断し運行に乗り出す。

 本格運行は16日に開始。実証運行のデータやニーズ調査を踏まえて、仙台駅停留所の変更や仙台駅前(宮交高速バスセンター)への乗入れ、新幹線との接続を考慮したダイヤ見直しなどを行い利用環境を改善した。さらに関係自治体と連携して沿線エリアでプロモーションを展開し、観光客などビジターの移動や沿線住民の生活、地域間交流を支える足としての定着、経済活性化への貢献を目指す。