ゴイッショのサービス提供イメージ

 ダイハツ工業は22日、福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」の販売を開始すると発表した。地方自治体を中心に販売する。2018年から始めたダイハツの送迎支援システム「らくぴた送迎」で培った知見をベースに新たなモビリティサービスを開発。共同送迎サービスの導入に向けた調査から運行準備、運行サポートまでを一つのパッケージとして提供する。

 ゴイッショは、「調査・検討サポート」「運行準備サポート」「運行サポート」の3ステップに分かれる。ダイハツが、地方自治体や送迎業務を受託する運営団体などと話し合いを進めながら、地域の実情に合わせた共同運行管理サービスの開始を目指す。

 ダイハツでは、先行して香川県三豊市で20年11月から実証実験を始めた。送迎車両を2割削減するなどの効果が確認されたことから、全国展開に踏み切った。自治体向けの説明会を5月26日に予定している。

 介護業界では、人手不足が深刻となっている。同サービスの提供によってこうした業界の課題解決につなげていく考えだ。