日産自動車は13日、後部座席スペースで快適にテレワークできるモバイルオフィスカー「MOOW(ムーウ)」をイトーキと共同開発したと発表した。2022年度内の発売を目指し、両社でさらなる開発を進める。日産ディーラーでの販売を検討する。

 ムーウは、日産の「NV200バネット」をベースとした特殊用途車両製作の経験と、イトーキの人間工学に対する知見とオフィス設計の経験を生かして開発した。

 日産の高性能リチウムイオンバッテリーを搭載し、エンジンを停止した状態でも冷暖房機器を5時間程度稼働できるなどテレワークに必要な電力供給が可能。車内後部は後傾姿勢で座るデザインを採用し、車内の照明は間接照明を搭載した。

 可動式のデスク天板はノートパソコンの使用を想定したサイズで、スマートフォンを差し込めるスリットを設けた。タイヤハウスを生かしたサイドテーブルには後傾姿勢で足を乗せられる格納式のオットマンを収納している。

 26~28日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるオフィス家具メッセ「オルガテック東京2022」ワークプレイストレードショーにムーウを出展する。