古河電工グループの古河ASは12日、先進運転支援システム(ADAS)向け24ギガヘルツ周辺監視レーダー「MMR2」がマツダの新型クロスオーバーSUV「CX-60」に採用されたと発表した。従来比30%の小型軽量化を実現しながら検知範囲を広げるなど性能向上を図った。

 開発したレーダーは検知範囲を広げ、速度検知精度や空間認識性能を向上した。車両の四隅に配置することを想定しており、出合い頭や交差点の左右折時、車線変更時、停車時、一般走行時など、広い範囲を検知できる。製品の体積と重量をそれぞれ約30%削減し、バンパー裏面に直接取り付けることが可能としている。

 24ギガヘルツのレーダーとし、バンパー透過時の伝搬損失を抑えたことから、車のデザインや材質への影響を抑えた。汚れや雪の付着、降雨の影響も受けにくいという。