日産の神田昌明日本マーケティング&セールス理事(右)と高萩市の大部勝規市長

 日産自動車と茨城県高萩市は28日、車中泊体験の実証実験に関する協定を締結したと発表した。日産は実証実験で車中泊仕様の「キャラバン」を提供し、参加ユーザーの利用実態を把握することで今後の知見などに活用する。また、同市は地元の観光協会などとともに観光事業の活性化につなげていく。

 実証実験では、JR高萩駅前でキャラバンを参加者に貸し出す。市内各地の観光名所や公共施設を車中泊スポットとして用意した。市内の事業者が提供する釣りや乗馬体験などのアクティビティーなども提供する。

 期間は4月28日から5月17日まで行う。専用ホームページを通じて参加者を募る。募集人数は10組20人を予定する。参加費は1泊2日で1人6千円、小学生までは3千円(消費税込み)とする。

 キャラバンは、コロナ禍のアウトドア需要の高まりを受け、商用需要だけでなくレジャー利用を目的とした需要も好調に推移しているという。今回実証実験で使用するキャラバンの車内には、純正オプションで設定する車中泊用のマルチベッドを用意した。