ロシアへの追加経済制裁で高級車禁輸を決定

 政府は29日、ウクライナに侵攻を続けるロシアへの追加経済制裁として、600万円超の乗用車などぜいたく品の輸出を禁止するための法令改正を閣議決定した。4月5日からロシア向けの輸出を禁止する。輸出貿易管理令の一部を改正する政令を29日に閣議決定した。自動車関連では、日本市場で単価600万円超の乗用車と200万円超の二輪車が輸出禁止の対象品目となる。また、200万円超の原動機付シャシーなども対象とした。

 ロシアへの経済制裁では、軍事転用の可能性があるとして、高性能半導体や工作機械、特殊車両のディーゼルエンジンなどの輸出も18日から禁止している。今回新たに禁止項目に加えたものは、アルコールやたばこ、スーツケースといった嗜好品、ぜいたく品が中心だ。自動車も価格帯が600万円超の「高級車」に限定している。

 一方、軍事侵攻の状況が変わらなければ、輸出禁止品目は更に拡充される可能性もあり、状況が注視される。