トヨタ紡織は25日、トヨタ自動車の新型レクサス「LX」に同社が開発したシートなどが採用されたと発表した。ウオークイン機能やラゲッジスペース拡大をすべて自動で行う「マルチシートオートアレンジ」をトヨタ車で初採用するなどし、車内の利便性や快適性を向上した。

 ウオークイン機能は、スイッチ操作でフロントシートが前方に移動、セカンドシートが折りたたまれ前方に跳ね上がることで、サードシートへの乗り降りを楽にする。ラゲッジスペースを拡大するため、セカンドシートとサードシートを自動で格納する機能も備える。

 エグゼクティブ専用リヤパワーシートは悪路でも不快な振動を抑制する。後席乗車時に足元の広さを確保するために、助手席を他のグレードよりさらに前方に移動できる構造とし、オットマンは助手席背面に配置することで体格や好みに合わせた調整の幅を広げた。最大48度のリクライニング機能や座面角度の調整機能などで快適性をさらに高めた。