シニアマネージャー オートモティブエンジニアリング 岸 宗弘氏

 ―オールシーズンタイヤの認知度も向上してきている
 「当社が本格的な取り扱いを始めて10年以上が経つ。この間、国内メーカーの参入もあり、市場は拡大している。一方で、オールシーズンタイヤがスタッドレスタイヤと同等の性能を持つとの誤った認識が一部であることも事実だ。タイヤの性能と使い方などを組み合わせ、それぞれのライフスタイルに合うタイヤの提案をしなければならない」
 「当社にはオールシーズンタイヤを長年販売してきた実績とデータを蓄積してきた。実際装着し走行するユーザーの使用事例などを発信することで、販売店が売りやすく、そしてユーザーが安心して購入できる環境を整えていきたい」

 ―販売地域特性は
 「オールシーズンタイヤの販売は、非降雪地域が中心となっている。今年は都市部での降雪も多く、首都高が通行止めになったことなどは記憶に新しい。突然の降雪でも慌てることなく運転できるオールシーズンタイヤへの注目度は高まっている。市場拡大のチャンスととらえている」
 「降雪地域ではスタッドレスタイヤが必需品ではあるが、タイヤの履き替え時期は、ディーラーや用品店などで混雑が発生し現場の交換作業負荷が増加する。また季節の端境期でもあるため急な降雪もある。サマータイヤの代わりとしての需要を喚起していきたい」

 ―今後の展開予定は
 「当社では乗用車から商用車向けまで、オールシーズンタイヤを80種類以上ラインナップしている。幅広いサイズを展開することで、市場をリードしていきたい。また、今年は新たなオールシーズンタイヤの導入も予定しており、さらなるマーケット拡大を目指す」