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 トヨタ自動車とENEOS(エネオス)は23日、製造時に二酸化炭素(CO2)を排出しない「CO2フリー水素(グリーン水素)」の製造、利用を推進するための共同開発契約を締結したと発表した。2024~25年に開所予定のウーブン・シティ(静岡県裾野市)の近隣に、再生可能エネルギーで水素を製造する水電解装置を設置した水素ステーションを開設する。CO2フリー水素は、燃料電池車(FCV)のほか、ウーブン・シティのエネルギー源としても活用する。

 CO2フリー水素を製造、供給する水素ステーションにはFC発電機も設置する。FC発電機で水素充填装置を稼働させて停電時に水素をFCVに供給できるようにするコミュニティーエネルギーマネジメントシステム(CEMS)を、エネオスの水素製造マネジメントシステムと連携することも検討し、最適な需給管理システムの構築を進める。

 両社は21年5月、ウーブン・シティでの水素の利活用に向けた検討を開始していた。供給側と需要側の両面で水素の利活用促進に向けた取り組みを加速する。