ID.4の生産ライン

 フォルクスワーゲン(VW)は21日(現地時間)、今後5年間で北米に71億㌦(約8500億円)を投じると発表した。電気自動車(EV)の開発や生産、電池の生産体制拡充などに充てる。30年までに25車種のEVを投入し、米国販売におけるEVの比率を同年に55%以上に引き上げる。30年代初めには内燃機関車の販売を終了する方針だ。

 22年に米国で「ID.4」の生産を開始し、24年にマイクロバスのEV、26年にEVタイプの新型SUVの現地生産を始める。メキシコにある2工場でもEVの生産体制を整備する。車載電池のセルは、韓国のSKイノベーションからの調達に加え、自社でも生産する方針。EVの現地研究開発機能も強化する。