(左から)厚木市の小林市長、三菱ふそうトラック・バスの松永会長、新明和工業の石原執行役員

 三菱ふそうトラック・バスは14日、電気トラック「eキャンター」をベース車両に使った「ゴミ収集車」を神奈川県厚木市に納車した。量産電気トラックを使ったごみ収集車の納車は全国で初めてとなる。走行中や作業時は、架装部の動力を含めて電気で動かすため二酸化炭素(CO2)の削減に貢献する。車両は5年間のリース契約で、総額2600万円となる。実証実験という位置付けで、運用などで得た情報を活用して今後の車両開発などにも生かしていく。今月から運行開始する。

 同日、納車式を同市の環境センターで行い、三菱ふそうトラック・バスの松永和夫会長と新明和工業の石原秀朝執行役員、厚木市の小林常良市長が出席した。松永会長は「いろいろなケースの実証実験を3者協力のもとで取り組んでいく。将来のカーボンニュートラル社会の実現のためのベースを構築していきたい」などと述べた。