ホンダは3月9日、同日開いた2022年の春季労使交渉の第4回団体交渉で労働組合側の賃金引上げの要求に満額回答する意思を組合に提示したと明らかにした。組合側は賃金引上げ分として3000円を要求していた。賃上げは2年ぶりとなる。前年を0.7カ月上回る6カ月で要求していた一時金も満額で回答する方針。16日に正式回答する。

会社側は「労使一体となった変革への思いを加速させるパワーを従業員に与えるため、またスピード感を持って変革に取り組む姿勢を示すため」と満額回答する方針を早期に示した理由を説明した。ホンダは21年の春闘でも回答指定日よりも前の段階で組合の要求に満額回答していた。