ポータブル電源「PDL-300」
多機能ジャンプスターター「LJP-9600」
電流監視コードリール「PS-C10」

 セルスター工業(勝永直隆社長、神奈川県大和市)は、キャンプや車中泊、レジャーなどのアウトドアシーンのほか、地震や台風、豪雨などの非常時にも大きな役割を果たす製品ラインアップを充実させている。

 「PDL-300」はアウトドアや災害時など、どこでも電気が使用できるポータブル電源。電池内部が発熱しても発火しにくい安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載している。市場で出回るポータブル電源の多くが採用するリチウムイオンバッテリーは、急速充電が可能で、小型で軽量、長寿命で汎用性も高い一方で、異常発熱による発火などの危険性もある。製品の安心感と安全性を重要視する同社では、リチウムイオンバッテリーの利点を持ちながら発火などの危険性が低いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用した。基本的にすべての電化製品に使用が可能な正弦波を採用している。正弦波は、AC電源とほぼ同様の波形で、出力波形が滑らかな曲線を描き、家庭用100Vと同様に家電製品を使用できる。定格電力は、AC出力で最大300㍗まで。307Whの容量を備え、USB充電に対応するほか、スマートフォンを本体の上部に置くだけで充電するワイヤレス充電機能も搭載する。また、5種類の点灯パターンの高輝度LEDランプを備え、夜間のアウトドアや、停電時に効果を発揮する。

 急なバッテリー上がりのエンジン始動用のジャンプスターター「LJP-9600」にも同様にリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用した。USB端子を備えるため、モバイルバッテリーとしても使用でき、生活に欠かせないスマートフォンやタブレット端末などの充電のほか、携帯ゲームなどのUSB充電にも対応する。ブルートゥーススピーカー機能や、ハンズフリーフォン機能も備える。クルマや家でも充電が可能なACアダプターとアクセサリーソケット用DCコードが付属する。車内のドリンクホルダーに設置可能な円筒形状で、ドライブ時の普段使いから、非常時まで、車に置いておけば安心の利便性が高い1台だ。

 クルマ自体を非常用電源として活用することもできる、電流監視コードリール「PS-C10」は、災害による停電時などに、クルマから電気を外部に取り出し給電する。コードの長さは10㍍で、EV、ハイブリッド車、ガソリン車に対応する。電流リミッターを搭載し14Aを超えると電流メーターが点滅し警告、15Aを超えるとLED点灯とブザーの連続音で知らせ、電流を遮断する。使用している電流はデジタル電流メーターに表示される。

 同社では、災害時や緊急時だけでなくアウトドアなど、さまざまなシーンで活用できる製品を今後も展開していく。