日本自動車輸入組合(JAIA、クリスチャン・ヴィードマン理事長)が4日発表した2月の外国メーカー車新規登録台数は、前年同月比11・1%減の1万7640台と、6カ月連続マイナスとなった。半導体不足による海外自動車メーカーの減産で新車供給遅れが続いている。足元ではウクライナ危機による物流網の混乱で、自動車輸送船への影響も懸念されており、先行き不透明感が増している。

 登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは8・2%で、2月としては統計開始以来、2番目に高い水準だった。ブランド別ではメルセデス・ベンツが同12・1%減の3462台でトップだった。2位は前月3位だったBMWで同23・8%減の2359台、3位がフォルクスワーゲン(VW)で同2・7%増の2304台だった。上位10ブランドのうち、7ブランドが2桁のマイナスとなった。ランドローバー、シトロエン、アバルトは2月としての過去最多台数となった。

 外国メーカー乗用車の価格帯別では、1千万円以上が同2・4%減の2351台で2カ月ぶりに減少した。400万円以上1千万円未満は同3・1%増の8849台と2カ月連続プラス、400万円未満が同11・8%減の5780台で7カ月連続マイナスだった。

 輸入車全体では同18・2%減の2万4794台で6カ月連続マイナスだった。日本メーカーの海外生産車は同31・5%減の7154台だった。