スバルは3日、役員報酬制度を変更すると発表した。基本報酬の比率を下げ、その分、年次業績連動賞与と譲渡制限付き株式報酬の比率を高める。業績と報酬の連動性を高めることにより、役員の事業貢献意欲を引き上げる狙い。6月の株式総会で正式に決める。

 年次業績連動賞与は、当該年度の連結税引き前利益をベースに支払い額が決まる報酬で短期的なインセンティブに当たる。一方、譲渡制限付き株式報酬は役員の任期中に売却できない報酬で中長期的なインセンティブに当たる。今回、従来は定額報酬型だった譲渡制限付き株式報酬に新たに従業員満足度などに応じて決まる変動報酬型を追加するなど業績への連動性を高めるとともに、インセンティブの比率を高める。

 役位によって比率は異なるものの、代表取締役社長CEOの場合、中期経営計画の業績指標を達成した際の報酬構成比は基本報酬45%、年次業績連合賞与30%、譲渡制限付き株式報酬は25%になる。従来の基本報酬の割合はおおむね60%だった。