ステランティスは1日、長期戦略「デア・フォワード2030」を発表した。2030年の売上高は現在の2倍に当たる3千億 ユーロ (約38兆円)、営業利益率は2桁の維持を目指す。30年までに電気自動車(EV)の世界販売台数を500万台規模に引き上げる。30年までに21年比で二酸化炭素排出量を半減し、38年までにはカーボンニュートラルを達成する。

 30年の売上高構成比は52%をEVとし、ハイブリッド車(HV)と内燃機関搭載車で26%、コネクテッドカー関連のソフトウエアサービスで7%などとしていく。21年の売上高構成比はHVと内燃機関車が81%、EVが3%だった。

 30年時点の新車販売に占めるEVの割合は欧州では100%に、米国では50%に拡大する。23年初頭にはジープブランド初の電気SUV、24年にはピックアップトラックの「ラム1500」のEVを投入する。全体では75車種以上のEVをラインアップしていく計画。

 燃料電池技術は24年に大型バンにも採用し、その翌年に大型トラックへの搭載を目指す。