自動運転化に向け各カーメーカーが採用するADAS(先進運転支援システム)。フロントガラスにもセンサーカメラが装備され、ガラス補修市場でも“カメラ付き”が一般的になりつつある。付加機能が増えたとはいえリーズナブルに交換したいというニーズは今も昔も変わらぬ物。

 自動車ガラスと関連部品の輸入・販売を行う生駒商事は海外大手ガラスメーカーFUYAO(フヤオ)とADAS搭載車用のフロントガラスを共同開発。2016年に販売開始し、現在では軽自動車からトラックまで230車種、1,000アイテムを超えるラインアップを展開している。

 センサーカメラはフロントガラスを通して先行車や歩行者、障害物を捉える。同社の優良品はガラスの厚みや赤外線、可視光透過率を日本の第三者機関で計測し、そのデータをもとに、純正同等の数値で開発。また、ブラケット装着済の安心設計となっている。

 開発元のFUYAOは日本工業規格(JIS)をはじめ欧州規格(Eマーク)、米国規格(ASマーク)に合格し、世界のカーメーカーに純正供給している安定品質の世界大手の自動車ガラスメーカー。日本でもホンダ「N-BOX」やニッサン「NV350」などに純正採用されている。

 運転者の安全をサポートするセンサーカメラを取付けるブラケットやガラスは安定した品質が重要となる。生駒商事商品管理センターでは各メーカーのカメラを用い、ブラケットとのフィッティングやガラスのチェックに取り組む。

 優良品でも“安全・安心・安定”のブレーキアシスト用フロントガラス。ブレーキアシスト用に加えヘッドアップディスプレイや遮音機能、寒冷地、DTVアンテナへの対応など、従来の優良品から更なる多機能化を実現した。

 IAAE2022では、従来純正しか対応出来ず諦めていた機能が備わったフロントガラスを多数展示、アフターマーケットに向け進化した優良品をアピールする。同社は今後も高機能ガラスの開発を続けて行く。