帝国データバンクは、業績不振で取引先金融機関に支援を要請しているマレリホールディングスと取引のあるサプライヤーがティア1(一次部品メーカー)、ティア2(二次部品メーカー)の合計で全国に3万7965社あることが判明したと発表した。マレリは金融機関に借入金の返済猶予や債券放棄を求めて経営再建を図る見通しだが、事業再建計画の内容によっては自動車部品業界に大きな影響が及ぶ可能性がある。

 マレリと取引のあるサプライヤーの業種別では成形用の金型や金属プレス製品の製造、工業用プラスチック製品製造など、熱交換器に使用される原材料の素材メーカーや加工メーカーが多い。

 取引先のエリア別では「首都圏」が1万4261社で最多。東京都が多いが、マレリの本社のある埼玉県や、主要納入先である日産自動車の本社のある神奈川県に集中している。マレリが2020年に新設した東海工場(愛知県岡崎市)のある「中部」は5936社、「近畿」が6888社となっている。

 マレリの群馬工場がある「北関東」は2393社、「九州・沖縄」が3135社、「東北」が1494社。