ブリヂストンは15日、新車用タイヤ、市販用タイヤの販売増などで今期通期の売上高が前期比12・4%増の3兆6500億円、調整後営業利益が同7・8%増の4250億円と、増収増益になる見通しを発表した。

 原材料価格の高騰で1450億円の減益影響を見込むものの、新車用タイヤの出荷本数は前年を上回る見通し。市販用も北米市場向けの需要は落ち着くものの、国内やアジア地域での販売拡大を見込む。

 当期利益は不採算事業売却などの影響で同28・9%減の2800億円の見込み。

 21年12月期業績はプレミアムタイヤなどが好調で、売上高が同20・4%増の3兆2460億円、調整後営業利益が同90・1%増の3943億円だった。半導体不足などによる自動車減産の影響などを受けたものの、前年同期がコロナ禍の影響で水準が低かったことから増収増益となった。当期損益は3078億円と前年同期の198億円の赤字から黒字に転換した。