システムイメージ(出典:スバル)

 スバルは9日、群馬製作所大泉工場(群馬県大泉町)でエンジン部品加工工程の加工品質を判断する人工知能(AI)モデルとAIの運用を管理するシステムを稼働したと発表した。エンジンのカムシャフト研削加工の品質をAIで高精度かつリアルタイムに推測するとともに、AIモデルの一元管理やライフサイクルを管理することで効率的なAIの運用を行う。AI活用基盤はボディーのプレス工程など群馬製作所全体に横展開する方針だ。

 エンジン部品の加工品質を判断するAIは富士通と共同開発した。加工中のカムシャフトの品質をリアルタイムに良否判定するAIモデルを構築し、2019年12月から1年間、実証実験を行った。また、富士通の「COLMINA現場品質AI運用管理パッケージ」を導入することで、複数の設備に組み込んだAIモデルの稼働監視や一元管理の実現を確認したことで、AIモデルの本格的な稼働に踏み切った。