EV専用モデル「RZ」

 トヨタ自動車が1日に発表したレクサスブランドの2021年世界販売台数は前年同期比5・7%増の76万12台だった。19年の76万5330台に次ぐ過去2番目の水準。地域別では中国販売が同1・0%増の22万7157台と4年連続で過去最高を更新し、コロナ禍からの回復をけん引した。

 中国では21年央にマイナーチェンジしたセダンの「ES」や、「RX」「NX」といったSUVが好調だった。このほか、北米では同11・7%増の33万1579台、欧州が同2・3%増の7万2441台、日本が同4・2%増の5万1118台だった。

 電動車の販売も伸びており、グローバル全体で同10・5%増の26万167台となった。1車種ずつを展開するプラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)はそれぞれ638台と5802台だった。レクサスは30年に世界で100万台のEVを販売し、35年にEV専売ブランドに切り替える方針で、今春発表予定のEV専用モデル「RZ」を皮切りに電動車の投入を加速する。