ルノー・ジャポン(大極司社長、横浜市西区)は、ブランド初のハイブリッド車(HV)となる新型車「アルカナ」を今春投入すると発表した。マイルドHVが中心の輸入車勢としては国内唯一のフルHVとして展開し、車種を順次拡大する。
ルノー独自のハイブリッドシステム「E―TECH(イーテック)ハイブリッド」を搭載する。F1などのモータースポーツで使用するドッグクラッチを採用し、トランスミッションの小型化と軽量化を実現した。ルノー・日産・三菱のアライアンスで使用する排気量1・6㍑直列4気筒自然吸気エンジンをイーテックハイブリッド用に再開発し、2基のモーターとトランスミッションを組み合わせる。1・2㌔㍗時、230㌾のリチウムイオンバッテリーを搭載したフルHVとして今春に発売する。
「東京オートサロン2022」ではアルカナの参考展示も実施した。オートサロンに合わせて同日実施したオンライン記者会見で大極社長は「ルノーの電動化への道筋が示され、日本でもこの流れに沿って事業を展開する。今後は『ルーテシア』や『キャプチャー』にも順次イーテックハイブリッドを導入する」と方針を述べた。