京都第二赤十字病院 救命救急センター・重症外傷センター・救急科

交通事故傷病者の救急診療を日常的に行うなかで、重症患者は自動四輪車内での受傷よりも自動二輪車や自転車走行中の受傷の方が多い印象がある。特に重症頭部外傷により神経学的予後不良となり社会復帰ができなくなった患者や、ハンドル外傷で腹腔内出血によりショック状態となり緊急止血術を必要とする患者、観血的手術を要する四肢外傷患者をしばしば経験する。自転車および…