フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ、マティアス・シェーパース社長、愛知県豊橋市)は、出力90㌔㍗以上の急速充電器を設置する店舗を2022年内にグループ全体で約250拠点まで引き上げる。すでに100店舗超で急速充電器を設置しているアウディ系列ディーラーに加え、年内に「ID.」シリーズの電気自動車(EV)を投入するフォルクスワーゲン(VW)の系列ディーラーでも約150店舗で新規に導入する。

 13日に都内で実施した年頭会見で、シェーパース社長が明らかにした。同社は1月1日付でアウディジャパンを吸収合併しており、VW、ベントレー、アウディ、ランボルギーニの4ブランドを運営する体制となっている。すでにアウディディーラーでは「e―tron(イートロン)」シリーズのEV投入に伴い、100店舗超の店舗で出力90㌔㍗以上の急速充電器を設置している。今後、VWディーラー約150店舗でも急速充電器の敷設を進め、年内にグループ全体で約250拠点を確保する。

 VWディーラーでのアウディ車の充電も可能とするなど、VGJ系であればブランドを問わずサービスを提供する方針だ。日本メーカー車を含めた他ブランドEVへの設備の開放は「ユーザーの利便性を考えながら模索していく」(シェーパース社長)とする。

 出力については90㌔㍗以上の複数の規格を想定し、導入店舗も含め今後選定していく。アウディ系では150㌔㍗出力の急速充電器も順次導入する計画。導入コストは「決して安くはなく、150㌔㍗出力の急速充電器の場合には工事などの周辺コストも含めると2千万円ほどに上る」(同)というが、EV拡販に向けた必要な設備投資として系列ディーラーに敷設を促していく。ディーラー側で新たに発生する費用負担を考慮し、全体的な設備投資のバランスも見直す考えだ。

 会見では、ID.シリーズのほか、イートロンシリーズの新型EVも年内に投入する方針を示した。