日本の自動車メーカー6社が発表した2021年の米国新車販売台数は、前年比8・6%増の579万5134台だった。日本車の販売実績が前年を上回るのは4年ぶり。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2桁減を喫した20年の反動が表れ、スバルを除く5社が前年超えを達成した。

 トヨタ自動車は同10・4%増の233万2262台で、ゼネラル・モーターズ(GM)を上回り、海外メーカーとして初めて首位に立った。電動車販売は同73・2%増の58万3697台と好調で、販売全体に占める比率は25%と前年の16%に比べ上昇した。

 ホンダは同8・9%増の146万6630台だった。「HR―V」と「パスポート」は過去最高の年間販売を記録した。マツダは同19・2%増の33万2756台で、2年連続の前年超えを果たした。「CX―3」を除き、ほぼ全ての車種でプラスを達成した。

 日産自動車は同8・7%増の97万7639台、三菱自動車は同16・8%増の10万2037台だった。

 スバルは同4・6%減の58万3810台で、2年連続の前年割れ。半導体不足による生産調整で現地の在庫が不足した影響が表れた。

 12月は、単月実績を発表していない日産と三菱自を除く4社合計が前年同月比27・3%減の34万9751台となった。トヨタは稼動調整の影響を受け同30・2%減、マツダは「CX―5」や「CX―9」などの落ち込みにより4カ月連続で減少した。

 市場調査会社のマークラインズによると、21年の米国新車販売台数は前年比3・4%増の1508万台だった。メーカー別はトヨタ、GM、フォード・モーター、ステランティスの順で、トヨタが初の首位となった。