ホンダは7日、2022年春に発売する新型「ステップワゴン」を公開した。内外装のデザインを刷新したほか、前後左右にスライドする2列目シートを採用するなどしてファミリー層が使いやすい車に仕上げた。スペックや価格は今後発表する。競合車種のトヨタ自動車「ノア/ヴォクシー」も1月に全面改良を控えており、ミニバン市場が活性化しそうだ。

 6世代目となる新型ステップワゴンは「#素敵な暮らし」をグランドコンセプトにデザインを刷新した。標準グレードに当たる「エアー」と、精悍なデザインの「スパーダ」の2タイプを設定。エアーで30~40歳代の子育て世代、スパーダで個性を求めるユーザーのニーズに応える。

 外観は家族連れの使いやすさに配慮してシンプルで洗練されたデザインを採用し、内装は開放感を重視して居心地の良い空間を実現した。パッケージの面では、前後左右にスライドする2列目シートを採用することで家族構成によってシートの位置を最適にアレンジできるようにした。一方、現行型で採用した縦横に開閉できるリアゲート「わくわくゲート」は、重量の増加に伴って縦方向の開閉が負担になることなどでユーザーの賛否が分かれたため、新型では廃止し、通常の電動テールゲートに切り替えた。